Classici giapponesi con furigana
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まぐろにいわし
鮪に鰯
山之口 貘
Leggi 鮪に鰯 (まぐろにいわし) di 山之口 貘 (やまのくちばく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.107 caratteri · 54 schermate
芭蕉布
口のある詩
この世に悪夢があったとばかりに
原子爆弾をぺろっと食ってしまい
水素爆弾をぺろっと食ったかとおもうと
ぱっと地球が明かるくなったのだ
芭蕉布
上京してからかれこれ
十年ばかり経っての夏のことだ
とおい母から芭蕉布を送って来た
芭蕉布は母の手織りで
いざりばたの母の姿をおもい出したり
暑いときには芭蕉布に限ると云う
母の言葉をおもい出したりして
沖縄のにおいをなつかしんだものだ
芭蕉布はすぐに仕立てられて
ぼくの着物になったのだが
ただの一度もそれを着ないうちに
二十年も過ぎて今日になったのだ
もちろん失くしたのでもなければ
着惜しみをしているのでもないのだ
出して来たかとおもうと
すぐにまた入れるという風に
質屋さんのおつき合いで
着ている暇がないのだ。
口のある詩
たびたび出かけて
出かけるたんびに
借りて来ない日はないみたいで
借りて来る金はそのたんびに
口のなかにいれるので
口のために生きているのかと
腹の立つ日がたびたび重なって来たのだ
その日それで口を後廻しに
わめき立てる生理に逆らいながら
ペンを握って詩を夢みていたところ
おもいなおしてひそかに
これまでの借りを調べてみた