Classici giapponesi con furigana
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わし
鷲
岡本 綺堂
Leggi 鷲 (わし) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.476 caratteri · 290 schermate
つづいてお嬢さんも出て来た。
「あら、まあ、おめずらしい。」
なつかしそうに迎えられて、わたしは例のごとくに二階へ通された。
桐沢氏の次男がお嬢さんの婿になって、若夫婦のあいだにはすでに男の児が儲けられていることを、わたしもかねて知っていた。遅蒔きながら其の御祝儀を述べるやら、御無沙汰のお詫びをするやら、話はなかなか尽きなかったが、なんにしても先生も無事、奥さんも無事、それを実際に確かめることが出来て、わたしもまず安心した。
もう一時間ほど経つと、先生は学校から帰って来るから、きょうは是非待っていろと奥さんは言う。わたしも勿論そのつもりであるので、そこに居据わっていろいろの話をはじめた。日露戦争後の満洲の噂も出た。そのうちに、奥さんはこんなことを言い出した。
「満洲と台湾とは、まるで土地も気候も違うでしょうけれど、知らない国へ行くと思いも付かないことに出逢うものですね。あなたも御存じでしょう、三好透さん……。あの人は飛んだことになりましてね。」
旧い記憶が俄かにわたしの胸によみがえった。
「三好透……。あの多代子さんの兄さんでしょう。あの人がどうかしたんですか。