Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
「妹から――呉服から聞いたところ、貴様京の地へ長旅をし、帰って来たと思ったところ、その夜すぐに飛び出してしまい……」
「しかも」
と、弟の右源次が云った。
「しかも行きしなに妹呉服の、咽喉を締めるという悪てんごうをして……」
「気絶させたということではないか!」
「云うな云うな過ぎ去った事だ」
と、大弥太はさすがに鼻じろみながら、手を振り振り打ち消すように云った。
「それというのも大塔宮様が、わが家においでと突き止めて、驚喜しての所業だからのう。……つまりわが身はその宮家を……と思うのに呉服にはあべこべに……そこで気絶させて飛び出したのだからのう。……ところで兄弟そちたちの心は、いったいどっちへ傾く気か?」
「どっちへとは何をよ、何んのことだ?」
左源太はわざと解らないように云った。
「わが身はすでに定遍様の方へ、随身をしてしまったのだから、宮家に対する心持ちが、どうあろうか解っておろう。……うちあけて云えばあの立て札を、あんなように辻々に立てて、御首級いただこうと企らんだのも、わしから定遍様へ建議したからよ」
「悪い奴じゃ! 逆賊め!」
「アッハッハッ、そうかもしれぬが、国主にはなりたいからのう」