Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Leggi いやな感じ (いやなかんじ) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 292.113 caratteri · 587 schermate

Aozora Bunko

おふくろは同情して、四郎の上に何かつけましょうかと、おやじに言ったものだが、

「シロでいい」

とおやじは一言の下にしりぞけた。

俺の下に女の子でも生れたら、おやじは三子とでも名づけるつもりだったのだろうか。女は生れなかった。

妹がもしいたら、年ごろになっても「要視察人」の俺のためにどこへもお嫁に行けないと、妹をさぞかし歎かせたことだろう。おやじの商売にも当座はひどくひびいて、あんな奴は勘当ですと、おやじは問屋や取引筋を回って、詫びて歩いたという。なかには、

「ああいうのを鬼子と言うんだろうね。加柴さんも飛んだ災難だね」

と逆におやじを慰めてくれる人もあったそうだ。それほど異常な犯罪と見られたのだ。

俺は中学へやって貰ったが、長男の五郎は小学校どまりで、おやじに手を引っ張られて、鋳物場へ立たされた。おやじの商売をつぐため、いや、つがされるために、おやじと一緒に工場で働かされた。子供のときから仕込んでおかないと、腕のいい鋳物師にはなれないというのがおやじの意見で、なまじ上の学校へやると、この商売をいやがるからという気持もあったようだ。

鋳物の本場の川口で修業してきたおやじは「砂むぐり」