Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Leggi いやな感じ (いやなかんじ) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 292.113 caratteri · 587 schermate

Aozora Bunko

こんなおだやかな会話のあと、金原が、

「共産党も大物がころりとおジギをしちまって――転向とかなんとか、だらしがねえったら、ありやしない」

「まだ、アナーキストなんだな」

「まだとはなんだ」

ハマナスの赤い実を(ほんとはハマナシが正しい名だとここで知ったが、通称のほうにしておく)糸を通してつないで、当節風に言えばハワイのレイのように首にかけた子供たちが、丸く輪を作って何かもの珍しそうに見ている。うしろから俺ものぞきこむと、ひとりの子供が、ハマナスの実よりもちょっと大きめの、大福餅のような形をした、木で作った玉を持っていて、下へくるくるっと玉がおりたと思うと、それがまた、糸をつたってするすると上ってくる。ヨーヨーである。

「東京ではやるものは、じきここでもはやる」

金原はいまいましそうに、

「東京じゃ右翼のテロがはやってるが、こればかりは、こっちもというわけにはいかないな。テロも今じゃ右翼のおハコみたいになっちまった。右翼にお株を奪われた形かな。支那へでも行って暴れたい気もする。清さんもそれで行ったのかな」

俺は俺を呼ぶ波子の声を耳にして、振りむくと、

「お父うさん。