Classici giapponesi con furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Leggi いやな感じ (いやなかんじ) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 292.113 caratteri · 587 schermate
「こちらは、うちの人じゃなくて――加柴四郎氏」
「加柴さん……?」
名は忘れていない声だったが、まさか……とでも言いたそうなその表情が俺をまた、かーっとさせた。
「しばらく……照ちゃん」
気がつくと俺は――馬鹿な俺だ、思わずそう言っていた。
「四郎さん……しばらく」
照子はさらりと言ってのけた。
畜生! 胆がすわってやがると、毒気を抜かれたおもいの俺は、
「加柴さんをマダムは知ってるのか」
と風巻が言うのを耳にしたとき、
「往年のテロリスト仲間さ」
と毒づくように言っていた。
「ほんとかい」
驚く風巻に、照子はにっこりと笑って見せた。そして俺に、笑いを消した顔を向けたとき、青い光が照子の眼からきらりと放たれた。アイ・シャドーのせいかもしれないが、たしかに青い炎のような、ツンと俺の眼を刺す光を俺は見た。
「さ、俺はスタンドに行こう」
席を立った俺は、このとき初めて、矢萩が来てやしないかと眼を配った。うしろから照子が小声で言った。
「裏の、あたしの部屋へ行きましょう」
「いいのかい」
俺はそんなへらず口をたたく自分がいまいましかった。照子はボーイを呼んで、何か耳打ちをした。