Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Leggi いやな感じ (いやなかんじ) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 292.113 caratteri · 587 schermate
「丸さんがフルだって(死んだ)?」
「それから百成清一郎は誰かに拳銃で射たれて殺されたと書いてある」
「アビルが殺された?」
頭に血がかーっとのぼった。
「砂馬慷一は?」
「砂馬慷一のことは何も知らせてこない」
このとき、竹藪の向うから、異様な中国語が聞えてきた。
「饒了我命!」
生命だけは助けてくれと哀願しているのだ。
「処刑だな」
あの二人が殺されるのか。
「よーし」
と俺は飛んで行った。なにが、よーしなのか。
(志奈子も百成も殺された。丸万だって殺されたと言っていい。みんな殺される)
俺は心のなかで、そう叫んでいた。俺もやがて殺されるのか。いや、俺は人が殺したい。
逆に人を殺したかった。せめて人が殺されるのを見たかった。
矩形の穴がそこに掘られていた。ちょうど「捕虜」の二人が掘り終ったところだった。処刑される二人が、自分の死体を埋める穴を、自分で掘らせられたのだ。掘りかえされた土がくろぐろと――ほかの地面の白く乾いた土の色との対比で、それは特に黒く眼に迫った。
穴の片側に黒い土が盛られ、反対側のふちに、二人はすわらせられた。うしろ手に縛られ、布で眼かくしをされた。