Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おごそかなかわき

おごそかな渇き

山本 周五郎

Leggi おごそかな渇き (おごそかなかわき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.042 caratteri · 71 schermate

Aozora Bunko

「それは違うんだがな、クリスト教だけでも宗派は数えきれないほどあるし、宗派と宗派との関係もなまやさしいもんじゃあないんで」

「お父さん」とりつ子が隣りから襖をあけて呼びかけた、「すいとんが温まったわ、持って来ましょうか」

「ほう」と村田医師が云った、「りつ子も胸がふくらんできたな、おっとっと、うしろを向くとお尻が見えるぞ」

「いやーだ」りつ子は赤くなって片手で胸を、片手でうしろ腰を隠した、「いやなせんせい」

そして隣りの部屋へ去った。村田医師は笑って、なまぬるくなった茶を啜り、りつ子は幾つになったのか、ときき、竹中の答えを聞くと頷いた。

「いまがいちばんむずかしいときだな」と村田医師は云った、「七つ八つでも子を生むっていう例は、日本ばかりじゃあなく、南洋をべつにした各国に例がある、自分ではそんな意識がちっともないのに、性的な本能というものが勝手にはたらきだすんだな、もちろん人にもよるけれど、十一、十二ぐらいがいちばん危ないんだ、ことに、おふくろさんがいなくて、父親と二人っきりの場合はだ」

竹中はまじめに考えてから、まじめな眼つきで医師を見た。

「おれは五年めえに女房を亡くした」