Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おごそかなかわき

おごそかな渇き

山本 周五郎

Leggi おごそかな渇き (おごそかなかわき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.042 caratteri · 71 schermate

Aozora Bunko

と竹中は声をひそめた、「――敵機が頭上へ来ると、壕の中にはいられなかった、狭くて暗いその防空壕の中にいると、それだけで窒息しそうな気がしたからです、どうせ死ぬなら、そんな小さな穴の中ではなく、広い青空と緑の木樹の見えるところで死にたい、と思いました、これは東京のような土地で、実際に空襲を経験した者でなければわからないかもしれないが」

四千年まえの楔形文字、エジプトの黄金文化から、こんにちの原子力解放までやってきた。宇宙に存在しなかった原子まで作ることができるようになった。なんのためだろう、なんの必要があるのだろう、いったい人類には、なにか目的意識があるのだろうか。それとも無目的に破滅まで押し流されてゆくだけだろうかと、呻くように竹中は云った。

「むずかしいですね」と隆二は首を振りながら答えた、「人間には反省力や自制心がありますから、破滅とわかっているのに、そこへ落ち込むことはないと思いたいですがね」

「きみはキリスト教の終末観ということを知っていますか」

「ええ、おおよそですが」

「原始宗教というものは、案外なくらい起こるべき事実を予言するものです、釈迦も来世に救いを求めた、道教も、老子の無の哲学も、みんな現実を否定し、いつかは地球も人類も亡びてしまうと予言している、人間はよき社会生活をしようと苦心しながら、却って