Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おごそかなかわき
おごそかな渇き
山本 周五郎
Leggi おごそかな渇き (おごそかなかわき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.042 caratteri · 71 schermate
いいよ、と彼は答えた。もぐり込んでいた藁の中で、りつ子は彼のほうへにじり寄った。りつ子は牛の匂いが臭いと云った、藁のあまやかな香りよりも、そばへ来たりつ子の躰臭のほうが、彼には強く感じられた。あるき疲れたので、いつか彼はうとうとと眠ったが、ふと気がつくと、りつ子が抱きついてい、その躰温の高さと、躰臭の強さに激しい欲望を唆られた。そのうちにりつ子は、彼の躯に足をからみつけ、ごく自然に乗りかかってきた。
――女の子にはそういう一時期があるんだ、という言葉が思いだされた。竹中啓吉の家で寝ていたとき、医者と啓吉の話が、おぼろげな記憶の中からよみがえってきたのである。
そういう時期が過ぎると、少女たちは急に潔癖になり、男性に対して強い警戒心をもつようになる、と医者はいっていたようであった。
自分のほうがよっぽど不純だ。彼はそう思い、静かにりつ子のするままに任せた。
明くる日。かれらは川に沿ってくだり、野口という村で昼めしを喰べた。河原はもっと狭くなり、水の流れも急になり、しきりに白い泡をあげていた。りつ子はもんぺを脱ぎ、太腿まであらわにして、川の中へはいり、魚を捕ろうとして、賑やかに騒いでいた。