Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かんかんむしはうたう
かんかん虫は唄う
吉川 英治
Leggi かんかん虫は唄う (かんかんむしはうたう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 91.006 caratteri · 182 schermate
「金はいくらでもやるから、その原板を持って来てくれんか」
「売るならば、私は、輸出絵ハガキ屋のトリック師へ売りつけてやってよ。こういう絵は、外国船の下級船員たちが、非常によろこぶもんですって」
「だから、わしが買うよ」
「いいえ、売らないと言うんですよ。――ようござんすか君! 私は、これを売りつけに来たんではありません」
「じゃ、何だって」
「夫人も、一言あっていいでしょう、君はこれを認めますか。騎手の島崎との醜行を」
「え! 今言おうと思っていたんです」お槙は、乾いた唇をわなわなさせて――
「それはみんなトリックです、私の、何かの写真を盗んで、悪戯をしたんです、冤罪です」
と、終りの一句を、理平に向けて、訴えるように叫んだ。
「む、む、そうじゃろう。誰かの、悪戯にちがいない。おまえにとっては、まったくの冤罪だろう。もし、そんなものを、承知しながら流布するならば、警察の力を借りて」
「君たち!」お光さんは、平等に、ふたりを睨んで、その秩序のない泣き言に句点を打たした。
「そんな強がりや、見ッともない狎れ合いはおよしなさい。その代りに、夫人の冤罪という点だけは認めて上げましょう。