Classici giapponesi con furigana
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いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Leggi イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.726 caratteri · 120 schermate
急にまっ暗になって、雷が烈しく鳴り出しました。
そして達二はまた眼を開きました。
灰色の霧が速く速く飛んでいます。そして、牛が、すぐ眼の前に、のっそりと立っていたのです。その眼は達二を怖れて、横の方を向いていました。達二は叫びました。
「あ、居だが。馬鹿だな。奴は。さ、歩べ。」
雷と風の音との中から、微かに兄さんの声が聞えました。
「おおい、達二。居るが。達二。達二。」
達二はよろこんでとびあがりました。
「おおい。居る、居る。兄なぁ。おおい。」
達二は、牛の手綱をその首から解いて、引きはじめました。
黒い路がまたひょっくり草の中にあらわれました。そして達二の兄さんが、とつぜん、眼の前に立ちました。達二はしがみ付きました。
「探したぞ。こんたな処まで来て。何して黙って彼処に居なぃがった。おじいさんうんと心配してるぞ。さ、早く歩べ。」
「牛ぁ逃げだだも。」
「牛ぁ逃げだ。はあ、そうが。何にびっくりしたたがな。すっかりぬれだな。さあ、俺のけら着ろ。」
「一向寒ぐなぃ。兄※のなは大きくて引き擦るがらわが※なぃ。」
「そうが。よしよし。まず歩べ。おじいさん、火たいて待ってるがらな。