Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いーはとーぼのうがっこうのはる

イーハトーボ農学校の春

宮沢 賢治

Leggi イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.726 caratteri · 120 schermate

Aozora Bunko

」

緩い傾斜を、二つ程昇り降りしました。それから、黒い大きな路について、暫らく歩きました。

稲光が二度ばかり、かすかに白くひらめきました。草を焼く匂がして、霧の中を煙がほっと流れています。

達二の兄さんが叫びました。

「おじいさん、居だ、居だ。達二ぁ居だ。」

おじいさんは霧の中に立っていて、

「ああそうが。心配した、心配した。ああ好がった。おお達二。寒がべぁ、さあ入れ。」と云いました。

半分に焼けた大きな栗の木の根もとに、草で作った小さな囲いがあって、チョロチョロ赤い火が燃えていました。

兄さんは牛を楢の木につなぎました。

馬もひひんと鳴いています。

「おおむぞやな。な。何ぼが泣いだがな。さあさあ団子たべろ。食べろ。な。今こっちを焼ぐがらな。全体何処まで行ってだった。」

「笹長根の下り口だ。」と兄が答えました。

「危ぃがった。危ぃがった。向うさ降りだらそれっ切りだったぞ。さあ達二。団子喰べろ。ふん。まるっきり馬こみだぃに食ってる。さあさあ、こいづも食べろ。」

「おじいさん。今のうぢに草片附げで来るべが。」と達二の兄さんが云いました。

「うんにゃ。も少し待で。またすぐ晴れる。