Classici giapponesi con furigana
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いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Leggi イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.726 caratteri · 120 schermate
おれのはもっとずっと上流の北上川から遠くの東の山地まで見はらせるようにあの小桜山の下の新らしく墾いた広い畑を云ったんだ。
「全体どごさ行ぐのだべ。」
「なあに先生さ従いでさぃ行げばいいんだじゃ。」また堀田だな。前の通りだ。うしろで黄いろに光っている。みんな躊躇してみちをあけた。おれが一番さきになる。こっちもみちはよく知らないがなあにすぐそこなんだ。路から見えたら下りるだけだ。防火線もずうっとうしろになった。
〔あれが小桜山だろう。〕けわしい二つの稜を持ち、暗くて雲かげにいる。少し名前に合わない。けれどもどこかしんとして春の底の樺の木の気分はあるけれどもそれは偶然性だ。よくわからない。みちが二つに岐れている。この下のみちがきっと釜淵に行くんだ。もうきっと間違いない。
小松だ。密だ。混んでいる。それから巨礫がごろごろしている。うすぐろくて安山岩だ。地質調査をするときはこんなどこから来たかわからないあいまいな岩石に鉄槌を加えてはいけないと教えようかな。すぐ眼の前を及川が手拭を首に巻いて黄色の服で急いでいるし、云おうかな。けれどもこれは必要がない。却って混雑するだけだ。