Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Leggi イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.726 caratteri · 120 schermate
万一殺されないにしてももう縛られると私どもは覚悟しました。慶次郎の顔を見ましたらやっぱりまっ青で唇まで乾いて白くなっていました。私は役人に縛られたときとった蕈を持たせられて町を歩きたくないと考えました。そこでそっと慶次郎に云いました。
「縛られるよ。きっと縛られる。きのこをすてよう。きのこをさ。」
慶次郎はなんにも云わないでだまってきのこをはきごのまま棄てました。私も籠のひもからそっと手をはなしました。ところが二人の役人はべつに私どもをつかまえに来たのでもないようでした。
うろうろ木の高いところを見ていましたしそれに林の前でぴたっと立ちどまったらしいのでした。そしてしばらく何かしていました。私は萱の葉の混んだ所から無理にのぞいて見ましたら二人ともメリケン粉の袋のようなものを小わきにかかえてその口の結び目を立ったまま解いているのでした。
「この辺でよかろうな。」一人が云いました。
「うん、いいだろう。」も一人が答えたと思うとバラッバラッと音がしました。たしかに何か撒いたのです。私は何を撒いたか見たくて命もいらないように思いました。こわいことはやっぱりこわかったのですけれども。