Classici giapponesi con furigana
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かぜのまたさぶろう
ポラーノの広場
Leggi ポラーノの広場 (かぜのまたさぶろう) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 67.062 caratteri · 135 schermate
上の方を見るとあの冷たい氷の雲がしずかに流れている。そうだあすこを新らしい大循環の志願者たちが走って行く。いつ又僕は大循環へ入るだろう、ああもう二十日かそこらでこんどのは卒業するんだ、と考えるとほんとうに何とも云えずうれしい気がするねえ。」
「おらの方の試験ど同じだな。」耕一が云いました。
「うん、だけどおまえたちの試験よりはむずかしいよ。お前たちの試験のようなもんならただ毎日学校へさえ来ていれば遊んでいても卒業するだろう。」又三郎はきっと誰か怒るだろうと思って少し口をまげて笑いながら斯う云いました。
「おらの方だて毎日学校さ来るのひでじゃぃ。」耕一が大して怒ったでもなしに斯う云いました。
「ふん、そうかい、誰だって同じことだな。さあ僕は今日もいそがしい。もうさよなら。」
又三郎のかたちはもうみんなの前にありませんでした。みんなはばらばら丘をおりました。
九月十日
「ドッドド、ドドウド、ドドウド、ドドウ、
ああまいざくろも吹き飛ばせ、
すっぱいざくろも吹き飛ばせ、
ドッドド、ドドウド、ドドウド、ドドウ
ドッドド、ドドウド、ドドウド、ドドウ。」
先頃又三郎から聴いたばかりのその歌を一郎は夢の中で又きいたのです。