Classici giapponesi con furigana
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
Leggi 一寸法師 (いっすんぼうし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.475 caratteri · 194 schermate
注意して見れば、色合といい、小皺の様子といい、生毛といい、もう死人の手首に相違はなかった。だが、常識家の大人達は、まだ彼等自身の目を疑っていた。そんな馬鹿馬鹿しい事が起るはずはないと思いつめていた。
「ねえ、伯母さん、あれ本当の人間の手だね」
小学生は遂に一人の婦人をとらえて彼の発見を裏書きさせようとした。
「まあ、いやだ。そんなことがあるものですかよ」
婦人は何気なく打ち消したけれど、でもどうした訳か、問題の手首を、まるで食い入る様に見つめていた。
「訳はないわ、あんたそんなに確めたけりゃ、柵の中へ入って触って見ればいいんだわ」
別の婦人が、からかう様にいった。
「そうだね、じゃ僕たしかめて来よう」
いうかと思うと小学生は柵を乗り越えてお梅さんの側へ走り寄った。兄が留めようとしたけれど間に合わなかった。
「こんなもんだよ」
小学生はお梅さんの右手を引抜いて、高く見物達の方へふりかざした。それを見ると、ワワワワワワという様な一種のどよめきが起った。今まで着物の袖で隠れていた手首の根元の方は、肱の所から無慙に切落されて、切口には、赤黒い血のりが、ベットリとくっついていた。