Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate

Aozora Bunko

興行師は傍に置いてあった大きな木の箱を持ってきて虎をその中へ追い込んでしまった。

焦生と友達は雨にびしょ濡れになって宿へ帰った。二人はその晩いつものように酒を飲みながらいろいろの話をはじめた。虎の話が出ると酒に眼元を染めていた焦生が慨然として言った。

「あんな猛獣でも、ああなっては仕方がないな、英雄豪傑も運命はあんなものさ」

これを聞くと友達が笑いながら言った。

「そんな同情があるなら、買い取って逃がしてやったらどうだ」

「無論売ってくれるなら、買って逃がしてやるよ」

酒の後で二人は榻を並べて寝た。焦生はすぐ眠られないので昼の虎のことを考えていた。と、寝室の扉を荒あらしく開けて、赤い冠をつけ白い着物を着た老人が入ってきた。老人は焦生を見て長揖した。焦生は老人の顔に注意した。隻方の眼が眇になっている老人であった。

「私の災難を救ってください、私は仙界に呼ばれているものでございます、あんたが私を救ってくだされて、山の中へ帰してくださるなら、あんたは美しい奥さんができて、災難を脱れることができます」

焦生にはその老人が何者であるかということが判った。

「あの興行師が、あなたを手放すでしょうか」