Classici giapponesi con furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate
五日目になって、王は今晩こそ眠らずにいて、かの女の子がくるかこないかを確かめてやろうと思った。彼は榻の上へあがって眼をつむっていたが、眠らないようにとおもって心を彼方此方にやっていた。榻の枕頭に点けた灯は、いつもより明るくしてあった。と、また物の気配がして榻にあがってくる物の衣摺のおとがした。王は確かに夢ではないと思ったが、眼を開けて吃驚さしてはいけないと思ったので、そのまま眠った容をしてじっとしていた。
あがってきた者は平生のように静かにその傍へ体を寝かした。王はいきなり抱きかかえて眼を開けた。それはこの四五日毎晩のように来ている綺麗な女の子の顔であった。女の子は恥かしそうな顔をして体を悶掻いた。王はその手を緩めなかった。
「どうか放してくださいまし」
王はどうもその女の容が人間でないと思ったが、それを厭う気はなかった。
「あなたは何人です」
「私の姓は、伍で、名は秋月といいます」
「どうした方です」
「ほんとうを申しますと、私はこの旅館の東側に葬られておる者でございます、私は十五の時亡くなっておる者でございますが、それから三十年して、あなたにかたづくという宿縁がございます」