Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅんかん

俊寛

芥川 竜之介

Leggi 俊寛 (しゅんかん) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.263 caratteri · 33 schermate

Aozora Bunko

が、広い洛中洛外、無量無数の盲人どもに、充ち満ちた所を眺めたら、――有王。お前はどうすると思う? おれならばまっ先にふき出してしまうぞ。おれの島流しも同じ事じゃ。十方に遍満した俊寛どもが、皆ただ一人流されたように、泣きつ喚きつしていると思えば、涙の中にも笑わずにはいられぬ。有王。三界一心と知った上は、何よりもまず笑う事を学べ。笑う事を学ぶためには、まず増長慢を捨てねばならぬ。世尊の御出世は我々衆生に、笑う事を教えに来られたのじゃ。大般涅槃の御時にさえ、摩訶伽葉は笑ったではないか?」

その時はわたしもいつのまにか、頬の上に涙が乾いていました。すると御主人は簾越しに、遠い星空を御覧になりながら、

「お前が都へ帰ったら、姫にも歎きをするよりは、笑う事を学べと云ってくれい。」と、何事もないようにおっしゃるのです。

「わたしは都へは帰りません。」

もう一度わたしの眼の中には、新たに涙が浮んで来ました。今度はそう云う御言葉を、御恨みに思った涙なのです。

「わたしは都にいた時の通り、御側勤めをするつもりです。年とった一人の母さえ捨て、兄弟にも仔細は話さずに、はるばるこの島へ渡って来たのは、そのためばかりではありませんか? わたしはそうおっしゃられるほど、命が惜いように見えるでしょうか? わたしはそれほど恩義を知らぬ、人非人