Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
えんちょうのぼたんどうろう
円朝の牡丹灯籠
田中 貢太郎
Leggi 円朝の牡丹灯籠 (えんちょうのぼたんどうろう) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7815 caratteri · 16 schermate
新三郎は其の壮い女に何処かに見覚えのあるような気がするので、伸びあがるようにして月影にすかしていると、牡丹燈籠を持った女が立ちどまって此方を見たが、同時に、
「おや、萩原さま」
と云って眼をった。それは飯島家の婢のお米であった。
「おやお米さん、まあ、どうして」
新三郎は志丈からお露が死ぬと間もなくお米も死んだと云うことを聞いていたので、ちょっと不思議に思ったが、すぐこれはきっと志丈がいいかげんなことを云ったものだろうと思って、
「まあお入りなさい、其処の折戸をあけて」
と云うと二人が入って来た。後の壮い女はお露であった。お米は新三郎に、
「ほんとに思いがけない。萩原さまは、お歿くなり遊ばしたと云うことを伺っていたものでございますから」
と云った。そこで新三郎は志丈の云ったことを話して、
「お二人が歿くなったと云うものだから」
と云うと、お米が、
「志丈さんがだましたものですよ」
と云って、それから二人が其処へ来た理を話した。それによると平左衛門の妾のお国が、某日新三郎が死んだと云ってお露を欺したので、お露はそれを真に受けて尼になると言いだしたが、心さえ尼になったつもりでおればいいからと云ってなだめていると、今度は父親が養子をしたらと云いだした。