Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Leggi 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.812 caratteri · 248 schermate
お兼 今の間に少し裁縫をしよう。(炉のはたに近く縫いさしの着物を持ちきたり針を動かす)
両人しばらく沈黙。
松若 かあさん。これなんの絵だえ。
お兼 (針を止めて)お見せ。(のぞき込む)それはね、お釈迦様という仏様がおなくなりなさった絵だよ。(針をつづける)
松若 そうかい。衣を着たたくさんの坊さんがそばで泣いているね。
お兼 みんなお弟子たちだよ。偉いお師匠様がおかくれなされたのだからねえ。
松若 ふむ。猿だの蛇だのいるね。鳩もいるよ。皆泣いてるね。どうしたのだろうね。
お兼 お釈迦様は慈悲深いおかたで畜生でもかわいがっておやりなされたのだよ。それでかわいがってくれた人が死んだので皆泣いているのだよ。
松若 ふむ。(考えている)
左衛門 (登場。猟師の装いをしている。鉄砲をかつぎ、腰に小鳥を二、三羽携えている)帰ったよ。ばかに寒い。
お兼 お帰りなさい。待っていました。寒かったでしょう。降っていますか。(戸のそばまで出て迎える)
左衛門 大雪だよ。このぶんでは道がふさがってしまうだろう。(雪を払う)
松若 とう様。お帰りなさい。(手をつき頭をかがむ)
左衛門 うむ。(頭をなでる)きょうはお師匠様とこのおふるまいだったってな。