Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
に見えず、英訳『聖書』に熟兎とあるはヘブリウ語シャプハンを誤訳したのでシャプハン実は岩兎を指すとある。岩兎は外貌が熟兎に似て物の骨骼その他の構造全く兎類と別で象や河馬等の有蹄獣の一属だ。この物にも数種あってアフリカとシリアに産す(第三図は南アフリカ産ヒラクス・カベンシス)。巌の隙間に棲み番兵を置いて遊び歩き岩面を走り樹に上るは妙なり、その爪と見ゆるは実は蹄で甚だ犀の蹄に近い(ウッド『博物画譜』巻一)。却説兎と熟兎は物の食べようを異にす、たとえば蕪菁を喫うるに兎や鼠は皮を剥いで地に残し身のみ食うる、熟兎は皮も身も食べて畢う。また地に生えた蕪菁を食うに鼠は根を食い廻りて中心を最後に食うに熟兎は根の一側から食い始めて他側に徹す(ハーチング、六頁)。ストラボンの説に昔マヨルカとミノルカ諸島の民熟兎過殖て食物を喫い尽くされローマに使を遣わし新地を給い移住せんと請うた事あり、その後熟兎を猟殲さんとてアフリカよりフェレット(鼬の一種)を輸入すと、プリニウスはいわくバレアリク諸島に熟兎夥くなって農穫全滅に瀕しその住民アウグスッス帝に兵隊を派してこれを禦がんと乞えりと、わが邦にも狐狸を取り尽くして兎跋扈を極め農民困しむ事しばしばあるが熟兎の蕃殖はまた格別なもので、古く地中海に瀕せる諸国に播がり十九世紀の始めスコットランド