Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
竜が住む城の名は戯楽、縦横三千由旬、竜王中に満つ、二種の竜王あり、一は法行といい世界を護る、二は非法行で世間を壊る、その城中なる法行王の住所は熱砂雨らず、非法行竜の住所は常に熱沙雨り、その頂あり、延いて宮殿と眷属を焼き、全滅すればまた生じて不断苦しみを受く、法行竜王の住所は七宝の城郭七宝の色光あり、諸池水中衆花具足し、最上の飲食もて常に快楽し、妙衣厳飾念うところ随意に皆あり、しかれどもその頂上常に竜蛇の頭あるを免れぬとある。今も竜王の像に、必ず竜が頭から背中へ噛り付いたよう造るは、この本文を拠としたのだろ。さて竜に生まるるは、必ずしも瞋痴った者に限らず、吝嗇な奴も婬乱な人も生まれるので、吝な奴が転生した竜は相変らず慳く、婬なものがなった竜は、依然多淫だ。面倒だが読者が悦ぶだろから、一、二例を挙げよう。
『大毘盧遮那加持経』に、人の諸心性を諸動物に比べた中に、広大なる資財を思念するを竜心と名づけた。わが邦で熊鷹根生というがごとし。今日もインドで吝嗇漢嗣子なく、死ねば蛇と化って遺財を守るという(エントホヴェン輯『グジャラット民俗記』一一九頁)。