Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
今日といえどもアフリカで虎と呼ぶは豹でアメリカで虎と呼ぶは旧世界に全くなきジャギュアル、また獅と呼ぶのは同じく東半球に住まぬピューマなるなど猫属の諸獣の性質酷だ相似たる点から名称の混雑は尠なくない。
『戦国策』に人あり係蹄を置きて虎を得たるに、虎怒りてを決って去る、虎の情その※(「足へん+番」、第4水準2-89-49)を愛せざるにあらざれど、環寸の※(「足へん+番」、第4水準2-89-49)を以て七尺の躯を害せざる者は権なりとあって虎の決断を褒め居る。ロメーンスの説に狐が足を係蹄に捉われて危殆と見ると即刻自ら咬み切って逃ぐるは事実だとある。『大英類典』第十一版獅の条を見ると近来獅の性実は卑怯なる由言う人多しとあって、要は人と同じく獅もことごとく勇猛ならず、中には至って臆病な奴もありなんと結論し居る。かかる噂は今に始まったのでなくレオ・アフリカヌスが十六世紀に既に言って居る。モロッコのマグラ市近き野に獅が多いが極めて怯懦で、小児が叱ると狼狽遁げ去る、その辺の大都フェスの諺に口ばかり剛情な怯者を詈って汝はアグラの獅ほど勇なり犢にさえ尾を啖わるべしというとある。