Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
東漢の主劉旻、戦敗の節乗って助かった馬を自在将軍と称え、三品の料を食わせ厩を金銀で飾った。その他哥舒翰がその馬赤将軍の背に朝章を加え、宋徽宗がその馬に竜驤将軍を賜うたなど支那にすこぶる例多いが、本邦にも義経五位尉に成れた時かつて院より賜わった馬をも五位になす心で太夫黒と呼んだなど似た事だ。欧州にも、アレキサンダー王の愛馬ブケファルスは智勇超群で、平時は王の他の人をも乗せたが、盛装した時は王ならでは乗せず。テーベ攻めにこの馬傷ついたから王が他馬に乗ろうとすると承知せずに載せ続けたというほど故、その死後王これを祀りその墓の周りに町を立てブケファラと名づけた。ギリシアのオリンピヤの競争に捷った三の牝馬は死後廟を立て葬られた。ローマ帝カリグラは愛馬インシタツスを神官とし邸第と僕隷を附け与えた。かかる例あれば梵授王の智馬の話も事実に拠ったものと見える。
さて智馬と同類ながら譚が大層誇大されたのが、仏経にしばしば出る馬宝の話だ。転輪聖王世に出でて四天下を統一する時、七つの宝自ずから現われその所有となる。七宝とはまず女宝とて、膚艶に辞潔く妙相奇挺黒白短なく、肥痩所を得、才色双絶で志性金剛石ほど堅い上に、何でも夫の意の向うままになり、多く男子を産み、種姓劣らず、好んで善人を愛し、夫が余女と娯しむ時も妬まぬ、この五つの徳