Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
虚栄の念また盛んで馬具で美麗を誇る、故にスペインで不従順な馬を懲らすに荘厳なる頭飾と鈴を取り上げ他の馬に徙し付けると。支那で馬に因んで驚駭と書き『大毘盧遮那加持経』に馬心は一切処に驚怖思念すとあるなど驚き他獣の比にあらざるに由る。
馬の記憶勝れたる事、アビシニアの馬途中で騎手と離るると必ず昨夜駐った処へ還るとベーカーの『ゼ・ナイル・トリビュタリース・オヴ・アビシニア』に見えるが、支那でも斉の桓公孤竹国を伐ち春往き冬反るとて道を失うた時管仲老馬を放ちて随い行きついに道を得たという(『韓非』説林上)。エッジウッドがダーウィンに与えた書簡にその小馬を伴れてロンドンに住む事八年の後地方の旧宅へ帰るに、小馬その道を忘れず直ちに本住んだ厩に到ったと見ゆ。小馬は馬の矮小なもので三十二インチより五十六インチ高きもので自ずから種別多し。紀州などでは見た事なきも土佐駒、琉球駒、薩州種子島の手馬など日本産の小馬だ。支那にも果下馬双脊馬など立ちて高さ三尺を踰えぬものありその駿者に両脊骨ありという。『大清一統志』一八一に甘粛の馬踪嶺は峻しくて道通ぜなんだが、馬をこの山に失い蹟を追うてたちまち州に達してより道が開けたと出づ。