Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 290.735 caratteri · 566 schermate
これを灰に焼いて服ますとその人咳を病む、しかし死ぬほどの事なし。もし大毒を調えんとなら、虎鬚一本を筍に刺し置くと鬚がに化ける。その毛また糞を灰に焼いて敵に服ませるとたちまち死ぬと。安南人また信ず虎王白くて人を啖わず、神山に隠れ棲む処へ子分ども諸獣肉を献上す、また王でなく白くもない尋常の虎で人を啖わずいわば虎中の仙人比丘で神力あり人を食うほど餓うればむしろ土を食うのがある。これをオンコプと名づく。その他人を何の斟酌なく搏ち襲う虎をコンベオと名づけ人また何の遠慮なくこれを撃ち殺す、しかし虎が網に罹ったり機に落ちたりして即座にオンコプだかコンベオだか判りにくい事が多いから、そんな時は何の差別なく殺しおわる。虎は安南語を解し林中にあって人が己れの噂するを聞くという。因って虎を慰め悼む詞を懸けながら近寄り虎が耳を傾け居る隙を見澄まし殺すのだ。また伝うるは虎に食わるるは前世からの因果で遁れ得ない、すなわち前生に虎肉を食ったかまた前身犬や豚だった者を閻魔王がその悪む家へ生まれさせたんだ。だからして虎は人を襲うに今度は誰を食うとちゃんと目算が立ちおり、その者現に家にありやと考えもし疑わしくば木枝を空中に擲て、その向う処を見て占うという。