Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
その御主君の命を縮め奉りますからは、元より一命は無き所存――さりながら、某が、お断り申せば、毒薬、刺客、何れの手でかによって、お仕遂げに相成りましょう以上、呪殺申すよりは、証拠も残り、仕損じることもあり――もし、それが、発覚する上に於ては、御家の大事、その騒乱は、恐らく御家始まって以来の騒動となり、それこそ、島津の荒廃となり申しましょう」
牧は、静かにこう云って、いくらか、険しくなくなった眼を、未だ、お由羅の正面へ向けて
「依って、某、命に代えてお引受仕りましてござります。然し――某は、兵道を以て立つ者、兵道を惜む念において、人に譲らぬのみか――好機――好機来、兵道の真価を示す時節来、何れは、お命の縮む御幼君――この大任を果せば、兵道無用の悪評の消ゆるは愚か、島津重宝の秘法として、この軍勝図は、再び世に現れましょう――某の面目は、とにかくとして、兵道家として、千載一遇の機――よって、命をかけ申しましたが――もし、ここで、恩師と、呪法を争えば、必ず、一方は、倒れまする。老いたりと雖も、玄白斎先生の気魄、霊気は、凝って、天地を圧するの概――これを破れば、老師を倒し、某とても、三年の間は持ちますまい。