Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
この素直な娘を、かく欺いてまで、武士の意地を立てねばならぬかと、わしも、苦しんだ。あの山の夜――大殿のために一手柄を立て、かねて、契りもしようと、二股をかけたが――いつかは、知れること、と思うと、打明けようか、明けまいか。もし、打明けて、別れることになったなら、と、それが、案じられて、打明けもせなんだが、綱手、わしは、お身と契ったからとて――わしは、わしには、お身の父の同志にはなれぬ。不義の味方はできぬ。わしは、八郎太殿が不忠者だと信じている。いいや、もっと、驚くことを決心しておる。それは――小太郎を討つ」
「ええ」
「あの山の夜、小太郎を討ちに参った。契った上は、わしの妻、妻は、夫に従うものと、説き伏せるつもりであったが、あの老僧のために失敗った。お身は女ゆえ家中のことは判るまいが、斉彬公の御振舞は、よろしくないのだ。それで、それに味方する人は不忠者じゃ。小太郎ものう――わしは、何もかも申そう――欺いた。いいや、こう申した上は、欺いてはいぬが、お身とは仇敵同士として、父の子として――いいや、島津家の家臣として、飽くまで、わしは、父につく。正しい父につく。