Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
「処分か?」
斉興は、書面から、眼を放して
「将曹の邸へ、斬込もうとした奴は、誰と、誰とじゃ」
「それは――国分猪十郎、土持岱助らでござります。拙者の邸へは山内作二郎、松元一左衛門。それから、仲吉利の許へは、吉井七之丞、肱岡五郎太、村田平内左衛門等でござります」
「大砲を持出して、豊後の屋敷を撃とうとしたのは?」
「高木市助に、和田仁十郎」
「それを、指図しておるのが、山一に、近藤、高崎か」
「はい」
「そちに任せる。それぞれの罪によって、重くば切腹、軽くて、遠島――」
「はっ」
「然し――」
斉興は、眼鏡を外して、袖で拭きつつ
「赤山など濫りに重罪にしては――家中の者が動揺して、軽輩共が、又、二の舞を起してはならんから――蟄居か、謹慎ぐらいにして――」
「はっ」
斉興は、暫く、考えていたが
「いや、他国へ聞えても面白うない。こっそり、切腹でもさせてしまえ。ここも、江戸表も、ずい分、根深いのじゃから、十分注意をして、手早く、片づけんと、事が面倒になる」
「それで、いろいろと、苦心しておりますが――」
「それから、調所の倅は、如何した?」
「さあ、和田と、高木の大砲盗み出しのことを、密告して来て以来、とんと参りませんが――」