Classici giapponesi con furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Leggi 単独行 (たんどくこう) di 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.799 caratteri · 222 schermate
というのである。それはどうしてだと聞いてみると、実は去年の今ごろ、今は亡き神戸の三谷氏が友達と二人で君と同じように飄然とここへやってきたが、そのとき三谷氏は現在君のいるところへ全く同じように腰をかけていたし、また同じく神戸の金光氏および有明の案内塚田君もやっぱり同じようにそこへ腰をかけていたのだ。だから君ももう長くはないというのである。さすがに冬期屏風岩を登る人だけあって実にはっきりとものをいうではないか。だがしかしそれほどしっかりした彼氏も単独行を知らないのである。そして彼氏は、俺は友達と二人で屏風岩を登った。ザイルは使わなかったけれど、二人のあいだには心と心の絆がいつも緊張していてなんらの不安もなかったのだ。俺は一人で屏風岩を登ろうとは思わないし、一人で山を歩こうとも思わないといった。彼氏ほどの技倆と熱情を持った山岳家でさえ単独行をしないというではないか。だから危険だとか、危険でないとか、技倆等をもって単独行を云々することはできない。単独行をしたい人こそ単独行をするべきであり、またそういう人こそ単独行をなしうる第一の資格があるのである。
単独行者としても、ときには案内をつれたパーティと一緒に山小屋へ泊ることがある。