Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Leggi 地球盗難 (ちきゅうとうなん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.072 caratteri · 168 schermate

Aozora Bunko

「ほう、何を船から持ってきたんです」

「なにかわけの分らない器械だった。そいつは函の中に入っていたので中身は判らない。しかし辻川博士は大喜びだった。その外国船の大将と幾度も握手をして喜んでいた」

「その外国船の大将というのは誰です」

「ドクトル、シュワルツコッフ」

「えッ、なんですって、……ドクトル、シュワルツコッフ!」シュワルツコッフ博士といえば、あの白幽霊のウラゴーゴルが残していった名前だ。あのシュワルツコッフが、一年前にこの沖へ来航してきたのか。

「それはいいが、この邸から船へ搬んだ品物というのが、たいへんな品物なんだ」

「ええッ、たいへんな品物というと……」

「そいつは袋の中に入っていた。グニャリとした品物さ。その中身を知っているものは俺ばかりだろう。俺はソッと開けてみて愕いたのだ」

「一体それは何だったんです。早く云って下さいッ」大隅は胸がつまるように感じた。

「それはネ……それはこうなんだ。辻川博士の……」

と、まで云ったとき、河村は突然「呀ッ」と叫んで、話を中断した。そのとき、彼の額から、パッと黄色い煙が立ちのぼり、額の真中に痣のような一銭銅貨大の赤い斑点が現れた。