Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Leggi 地球盗難 (ちきゅうとうなん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.072 caratteri · 168 schermate

Aozora Bunko

「あたしに出来ることなら、どんなことでもしますわ。あたし元気になったら、もう一度あの森へ行ってみようと考えているくらいなんですもの」

「あの魔の森へ? まあ、それは当分見合わせて置く方がいいと思う。ところでまず第一に訊きたいのは、今から丁度一年ほど前に、この沖に着いた白塗りの外国船があった筈ですが、そのときこの村の衆のうちで、雇われて沖の本船まで行った人は誰と誰とだろうね」

「まあ、そんなことをよくご存じなのですねえ」とお美代は目をパチクリしながら、「それは三人でしたわ。一人は喜太郎という人で、その人はこの春亡くなりました。もう一人は武夫さんのお父さんで、このお父さんは外国船が帰ると間もなく、どこへ行ったのか姿が見えなくなって、今日ではもう死んだのだろうといわれています。もう一人はいま村の助役をしている甚平さんという人ですわ」

「ああ、古花甚平さん。あの人かア。――それから、今度は、大宗寺の庭に墜ちた径が五十センチある隕石を後で掘りだしたそうだが、あれは今誰が持っているの」

「あれは、この向うの山腹に見える洋館に住んでいる辻川博士ですわ」

「そうか、辻川博士か。