Classici giapponesi con furigana
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
Leggi 地球盗難 (ちきゅうとうなん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 84.072 caratteri · 168 schermate
「なんであんな恐ろしい人を見かけるものかネ。ひょっくら見かけでもしたら、わたしゃその場にひっくりかえってしまうがナ」
彼女はそういった後で、なおも恐ろしさの餘りか、目を閉じてブツブツお呪いのようなことを口の中でいった。
「では、辻川博士はあまり町へは出て来ないんだネ」
「そんなに出て来られてたまるもんかネ」
「博士は一体誰に喰べさせて貰っているんだろう。奥さんや雇人があるのかネ」
「奥さんは昔あったが亡くなったという事じゃ」
「……いうことじゃとは、どういうわけかネ」
「それは話に聞いただけで、村の衆は誰も奥さんの死に顔を見た者がなかったけんな。しかしあの人には惜しいような器量よしじゃったがのう。今はたった一人の雇人がいるばかりじゃ。岩蔵といってナ、右脚がない男じゃ。いつも棒杭をその股に結びつけて、杖もつかずにヒョックリヒョックリと歩いているがのう。外にはいろいろな動物を飼っているということじゃが、よくは知らぬわい」
「ふうむ、そうか。随分気の毒な生活をしているらしいネ」と、辻川博士を見たことのない彼は同情をして「どうだろう、お内儀さん。訪ねてゆけば、会ってくれるだろうかネ」