Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

奇譚 銭形平次 「銭形平次捕物控」傑作選

野村 胡堂

Leggi 奇譚 銭形平次 「銭形平次捕物控」傑作選 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 31.249 caratteri · 62 schermate

Aozora Bunko

お君を騙して夜逃げなどをして、いつお君を捨てて金にするかあやしいものでございます」

「――」

「現に半歳ほど前にも植木屋の辰五郎の女房――あの殺されたお滝ですが、――あの女と妙な噂を立てられ、殺すの生かすのと一と騒動をしたばかりでございます。それが納まると今度はお君にチョッカイを出し、なんにも知らないお君は、万次の男っ振りと口車に乗せられて、夜逃げまでする気になったのでしょう」

「――」

「明日はいよいよ伊賀井様に上がるという前の晩の昨夜、正酉刻半(七時)に福寿院の境内で落合おうという約束をした様子でした。私はそれを胸一つに納めて、少し早目に福寿院の境内に参り、二人の顔の揃ったところで、よく話をして無分別な夜逃げなどを留めようと思ったのでございます。――ところが酉刻(六時)から酉刻半(七時)まで待ちましたが、二人とも姿を見せません。尤も酉刻半の火の番の拍子木の通るのを聞くといっしょに、万次は来たようでしたが、四方を見廻してもお君の姿が見えないので、舌打ちして此方――お店の方へ来たようでございました。私もその後から直ぐ参りましたが――」

「それからどうした」