Classici giapponesi con furigana
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いえ
家
島崎 藤村
Leggi 家 (いえ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.411 caratteri · 285 schermate
貴方はあんなのが好いんですか』ッて……しかしネ、叔父さん、色に持つなら私はああいう温順しいのを選びますよ。そのかわり、取巻にはどんな凄いんでも……」
紅や薄紫の花火の色が、夜の空に映ったり消えたりした。二人が腰掛けている涼台から、その光を望むことが出来た。三吉は、多勢子供を失ってから、気に成るという風で、時々自分の家の内を覗きに行って、それから復た正太の話を聞きに来た。
どうかすると、三吉の心は空の方へ行った。半ば独語のように、
「家というものはどうしてこう煩しいもんでしょう。僕のところなぞは、もうすこしウマく行きそうなものだがナア……」
こう正太に話して聞かせた。
そのうちに、豊世やお雪は手を引き合いながら、明るい軒燈の影を帰って来た。二人とも下町風の髪を結って、丁度背も同じ程の高さである。お雪は三十を一つ越し、豊世もやがて三十に近かった。お雪が堅肥りのした肩や、乳の張った胸のあたりに比べると、豊世の方はやや痩せていたが、それでも体格の女らしく発達したことは、二人ともよく似ていた。二人は話し話し涼台の方へ近いた。
間もなく娘達も手を引いて帰って来た。