Classici giapponesi con furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Leggi 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) di 小出 楢重 (こいでならしげ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.351 caratteri · 657 schermate
この形正しい山高でも、皆のものことごとくが被ったら、またその被り方を考え、あるいは顔の相形をば山高へ調和させるべく引きずったりすることであろう。したがって山高時代の西洋人は、現在よりも皆儀式ばった顔をしていたに違いない。
もちろん、古いロンドンの名勝写真には、往来の人みな、シルクハットを被って歩いているのをみたことがあるが、随分何かと几帳面でうるさかったであろう。
私がパリへ着いて間のない頃だった。洋服単笥の錠前が損じたので、宿の女中につたえておいた。するとやがて、一人の山高の紳士が私を訪問したので、これは一体何だと思っているとその後から女中が現れて、錠前屋さんですといったことがあった。パリでは、ヴァイオリンを弾く立ちん坊が茶色の山高を被っている。大変意気な形である。そして、衣服は破れ汚れているにかかわらず、カラーだけは白いのをつけているところは、山高の形正しきものへの重要なる調和を保つべき心がけからだろうと思う。
その点日本の田舎の校長が式場に臨む時の山高が意気とは見えない。フロックの背にしわがよっていて、ネクタイがゆがんでいて、顔が多少いびつであったりすることもある。