Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Leggi 山を思う (やまをおもう) di 石川 欣一 (いしかわきんいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 79.814 caratteri · 157 schermate
樅の森、牧場の草地、大きな九輪草、白壁に聖書の中のエピソードを画いた農家、皮の半ズボンを刺繍したズボンつりでつった男、緑と赤と白のこまかい模様の衣服を身につけた健康そうなチロル娘――山の向うはオーストリアだといっていたが、あの国境線も現在では無くなって了った。
◇
ミュンヘンからニュールンベルグ、ローテンブルグ、そしてこの旅はチューリンゲンの森で終った。ニュールンベルグはライラックの花がお城の空堀に咲き――あゝ、マイスタアジンガァの甘美な音楽とハンス・ザックスの店における若い二人の最初の出合い。あの素晴らしいオペラも今日は欧洲には行われぬことであろう。それとも伯林では、このシーズン、要塞の名につけたジーグフリードを主人公とするライン河のオペラを盛大にやるか。ヒットラーはワグナアが好きだ――ローテンブルグでは城門のそと、大道の真中に立つカスタニアの大木が、あふれるばかりに白い花をつけていた。
◇
チューリンゲンに入っては、タンホイザアのワルトブルク、ゲーテが「さすらいの夜の唄」を書いたキッケルハーン……ひとりの旅であっただけに印象が鮮かである。