Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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やまうらきよまろ

山浦清麿

吉川 英治

Leggi 山浦清麿 (やまうらきよまろ) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.573 caratteri · 91 schermate

Aozora Bunko

それを環ごとき若輩者が、要らざる出洒張りをしたればこそ、恥の上わ塗りをしでかしたのだ』

『なんで、そのように、環を、憎く憎くと取りなさるのじゃ』

『腹の立つのは、直胤の一門より、てまえに取っては、むしろ出洒張り者の弟です。子供の時から、血の気ばかり多くて、困り者だと思っていたが』

『そう云わないで後生じゃ、この母に免じて、彼の子を家へ』

『いけません。てまえが、此家の主でいる以上は、一足でも』

『入れることはならぬか』

『知れたこってす。折れる刀、曲がる刀、どんな鈍刀を作ろうと、わたしはわたしだ。いちど養子に行った者を戻して、その弟の腕など借りたくはありません』

『でも、養家を出ぬ先なら兎に角、遺書までして、出て了うたもの』

『勝手にするがいい。……相談ずくで、飛出したなどと思われては、猶更、世間へも、先へも義理がすみますまい』

『頼むっ……』お菅は遂に、がばと、泣き伏して、畳へついた掌を合せた。

『真雄。そなたには、内密でいたが、彼れが家出して、わしを訪ねて来た夜から、実は、裏の納屋の中へ隠して、そっと、飯をくれてあるのじゃ。……今更、どこへ追いやられようぞ、どうぞ量見して、この仕事場へ、入れてくだされ』