Classici giapponesi con furigana
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あるたんぼうきしゃのはなし
平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕
平林 初之輔
Leggi 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕 (あるたんぼうきしゃのはなし) di 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 113.247 caratteri · 229 schermate
給仕――はっ。(退場)
牧――お客さんのようですな、私は失礼しましょう。
芦田――まあいいじゃないか。亜細亜新聞の東山君だ。あそこの社会部長をしている男だ。君も知ってるだろう。
牧――ああ東山さんですか、ではもう少しお邪魔さしていただきましょう。あの人の話はずいぶん参考になりますからね。今朝の亜細亜新聞にはまったく驚いてしまいましたよ。仮面強盗の写真を麗々しく出しているんですから。あれはほん物でしょうか?
給仕の案内で亜細亜新聞社会部長東山一男がはいってくる。折目正しいモーニングを着て、きれいに髪をわけた三十六七歳の堂々たる紳士。太いステッキをもっている。給仕は椅子をおいて退場。
東山――お話し中のようですな。
芦田――いやかまいません。ちょうどいま貴方のうわさをしていたところなんですよ。さあどうぞ。
東山――(椅子にかける)ではちょっとお邪魔しましょう。
牧――(東山に向かって)どうもしばらくでした。
東山――や、どうも。
芦田――いや牧君と話していたんですが、えらい写真を出しましたね?
牧――あれはほんものだろうかなんて、いまも芦田さんにおたずねしていたところなんですよ。