Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Leggi 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.581 caratteri · 364 schermate

Aozora Bunko

」

それをきくと、虎井博士もふたりの少年も、窓ぎわへ、とんできました。

「どこに、どこに……。」

みんな、窓から、からだをのりだして、空を見あげるのでした。

「そこからは、見えません。庭へ出なければ見えません。」

応接間の四人は、大いそぎで、ろうかから庭へ、かけだしました。

見あげると、もう、うすぐらくなった夕方の空に、白いおさらのようなかたちのものが、一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、おお、やっぱり五つです。いつか銀座の空をとんだときと同じです。それが、千葉県の方にむかって、ひじょうな速さで、とんでいくのです。そして、みるみるうちに、五つのおさらは空のかなたにとけこむように、そのすがたをかくしました。

「さいしょ、日本へ来たのは、五つの円盤でしたね。いま、太平洋の方へ、とびさったのも五つだ。すると……。」

庭のまんなかに立って、空を見あげていた虎井博士が、となりの明智探偵の顔に目をうつして、つぶやきました。

「そうです。宇宙怪人は、日本をたちさったのです。そして、星の世界へかえっていくのです。もう、あのきみのわるい怪物が、われわれの前に、すがたをあらわすこともないでしょう。