Classici giapponesi con furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Leggi 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.581 caratteri · 364 schermate
みんなといっしょに、空をながめて、ふしぎがるばかりです。
大ふうせんは、もう、みんなの頭の上に、せまっていました。浮く力をうしなって、おそろしい、いきおいで、落ちてくるのです。ガスがぬけてしまったのか、銀色の大ふうせんは、いっぱい、しわがよっています。
「わあ、でっかいなあ。」
ほんとうに、でっかいふうせんです。
「あの黒い人、死んでるのかしら。ちっともうごかないわ。」
女の子が、目ざとく、それに気づいて、かんだかい声で、さけびました。
「ほんとだ。死んでるのかもしれないね。」
「わあ、たいへんだ。ふうせんは、ここへ落ちてくるよ。」
いかにも、大ふうせんはS小学校の校庭をめがけて、グングン落ちてくるのです。
「みんな、あぶないから、教室のほうへ、よるんだ。」
先生のさけび声に、生徒たちは、なだれをうって逃げまどいます。
「ワーッ、落ちた、落ちた。」
ワーッ、ワーッという、さわぎのなかに大ふうせんは校庭に落ちてきました。そして地面とすれすれに、フワフワと風にふきおくられています。そのうしろのつなには、かたちのくずれた赤い布の大文字がくっつき、あのまっ黒な人間も、いっしょに、ズルズルと地面をひきずられていくのです。