Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Leggi 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.581 caratteri · 364 schermate

Aozora Bunko

大きなおぼんのようなかたちです。

劇場の前のひろばには、まだおおぜいの人々が、むらがっていました。そのなかには警官の一隊も、まじっているのです。その警官のひとりが、いま、玄関から出てきた、ふしぎな警官に、声をかけました。

「きみはどこの署の人ですか。その大きな荷物は、なんです?」

すると、ふしぎな警官が、にこにこしながら、こたえました。

「ぼくは警視庁のものですよ。中村係長さんの命令で、しょうこ品を、持ってかえるのです。」

「みょうなかたちのものですね。それは、いったい、なんですか。」

「ぼくにもわかりませんよ。ふろしきに、つつんだまま、渡されたのです。係長さんは、なにか、お考えがあるのでしょう……。じゃあ、しっけいします。」

ふしぎな警官は、そう言いすてて、人ごみを、かきわけながら、どこかへ、立ちさってしまいました。

それから、また十分ほどのちのことです。中央区の、とあるさびしい屋敷町を、さっきの、ふしぎな警官が、テクテクと、歩いていました。やっぱり、まるい大きな、ふろしきづつみを、こわきにかかえているのです。

街灯もまばらな暗い町です。両がわには大きな邸宅のコンクリート塀や、板塀や、こんもりした、いけがきなどが、つづいています。