Classici giapponesi con furigana
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あいよあい
愛よ、愛
岡本 かの子
Leggi 愛よ、愛 (あいよあい) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 46.138 caratteri · 99 schermate
元来氏は、他に対して非常な寛容を持って居る方です。それは、時に他をいい気にならしめる傾向にさえなるのではないかとあやぶまれます。
たとえば、
「あなたが先日あの方にあげた品ですね、あれをあの方は、こんな粗末なものを貰ったって何にもなりゃしないって蔭口云ってましたよ。」などと告げる第三者があるとします。
この場合氏は、
「折角やったのに失礼な。」
などとは云わずに、
「そうかい。いや、今度はひとつ、あいつの気に入る様なのをやることにしようよ。」と云った調子です。
また、他人が氏を侮蔑した折など、傍から、
「あなたはあんなに侮蔑されても分らないのですか。」など歯がゆがっても、
「分って居るさ、だけど向うがいくらこっちを侮蔑したって、こっちの風袋は減りも殖えもしやしないからな。」と、平気に見えます。
また、男女間の妬情に氏は殆ど白痴かと思われる位です。が氏とて決して其を全然感じないのではない相ですが、それに就いて懸命になる先に氏は対者に許容を持ち得るとのことです。一面から云えば氏はあまり女性に哀惜を感ぜず、男女間の痴情をひどく面倒がることに於て、まったく珍らしい程の性格だと云えましょう。