Classici giapponesi con furigana
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Leggi 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 103.349 caratteri · 207 schermate
私は菓子を買って来た。炬燵にあたって三人で雑談する。
飯田さんと、山本さん二人ではいって来る。たゞならない空気だ。
「××××!」
飯田さんが最初に投げつけた言葉はこれであった。たい子さんの額に、インキ壺が飛ぶ、唾が飛ぶ、私は男への反感がむらむらと燃えた。
「何をするんです。又たい子さんもどうしたのこれは……。」
たいさんは、ボウダと涙をせぐりあげながら話した、飯田にいじめられていると、山本のいゝところが浮ぶのです。山本のところへ行くと、山本がものたりなくなるのです。
「どっちをお前は本当に愛しているのだ!」
飯田さんは、悪党だ。私は二人の男がにくらしかった。
「何だ貴方達だって、いゝかげんな事してるじゃないかッ!」
「なにッ!」
飯田さんはキラリと私を睨む。
「私は飯田を愛しています。」
たい子さんはキッパリ云い切ると、飯田さんをジロリと見上げた。
私はたいさんが憎らしかった、こんなにブジョクされて……山本さんは溝へ落ちた鼠のように、しょんぼりすると、蒲団は僕のものだから持ってかえると云い出した。
すべてが渦である。
たい子さんはいち早く山田清三郎氏のところへ逃げて行った。