Classici giapponesi con furigana
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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
Leggi 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 177.454 caratteri · 357 schermate
」と、妹の羞しがるのを目でふりかえった。「そんな事をわたし言いはしなかったわ。」と、ぞんざいに言って妹なる人は赤ぐろい顔をそめた。
「これでわたしも何んだか安心いたしました。気にかかるものでございましてね。」
小さい脣を締めるように言って、勝気そうな顔をした女は立って玄関へ行った。その人が帰ってしまってから、みんなは話し合った。
「気になって気になって為様がなかったんですよ。きっと。」
そういう夏に、「おれにしても気になる。」と私は言った。
――一日に三度ずつ動坂へ行くのには、あまりに人手がなかった。もうすこし近いとよいのだがと皆が言い合った。それにしても乳母の方の埒が開かないので、むやみに急がすと明日はきっと拉れて出かけるという返電があった。
その日、乳母は、六十ばかりの母親と、口入屋の爺さんと連れ立って来たが、私は口入屋の爺さんの顔をみると、すぐ目を伏せてしまった。厭な奴だと、直覚的に上向いた鼻と日焼けのしたあぶらぎった顔をみたときにそう思った。
「月給は三十円くらいにしていただきましてな、それを半年分さき払いに、そして私の手間賃は十五円いただきます。