Classici giapponesi con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
「アア、僕たちは運がよかったんだねえ。ボートが少しどちらかへ寄って、ふきつけられたら、こんなひどい断崖だもの、とても助かるみこみはなかったんだよ」
哲雄君がいうとおり、遠浅になった平かな海岸は、三人が流れついた二キロあまりの間だけで、そのほかはズーッと恐しい断崖がつづいているらしいのです。
岩山はそのまま、だんだん高い山になって、ズーッと奥の方までつづいていますので、まわり道をして向側に出るわけにも行きません。むこうへ行こうとすれば、どうしてもそのゴツゴツした、あぶない岩山をよじのぼるほかはないのです。
三人はさいぜんから、あつい日に照らされて、ずいぶん歩きまわったので、すっかりつかれてしまって、のどもかわいていました。
「ねえ、少しやすもうよ。僕はもう一度椰子のつゆが飲みたくなった」
保君がまた弱音をはきました。椰子の林はそのへんまでもつづいていて、海岸から百メートルも森の方へ行けば、おいしい椰子の実がどっさりなっているのです。
一郎君や哲雄君も同じ思いでしたから、すぐ賛成して、岩山のすそづたいに、海岸をあとにして、椰子林の方へ歩いて行きましたが、林の入口にさしかかった時、とつぜん、哲雄君がさけびました。