Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.353 caratteri · 371 schermate
十河殿の面前にて、厳しく糾問をうけていましたが、各※(二の字点、1-2-22)とのお約束の茶事、空しく違えては、宗易が恥、いかがせんかと、心を砕きました。――で、大将十河殿にむかい衷情を訴えてみましたところ、茶人の量見はわからぬが武士にも約束を重んずる義はある。二刻の間だけ、帰宅をゆるしてやろう。客をすましたら再び陣所へ曳くぞ。――かようなことで戻って来たわけでした――偶然にも茶人の約束を違えぬ風と、武士が然諾を重んじる節義とが、相通じたのは欣しいことではございませんか」
やがて、客は主に促されて、素朴な茶室のうちへはいった。
宗易は、亭主として、点前に坐ったが、茶杓の手さき、釜の注水の音、少しも乱れていなかった。
順々に、茶わんを押しいただいて、茶味のうちに浸り入ると、客もみな宗易と同じように、この頃にない落着きを取りもどしていた。
「時に、こういう所で、密談するのも異なものですが、時が時――」
と、宗易は、声をひそめて、堺の町を救うについて、ここに一策があるがと、自分の考えをのべて、一同の協力を求めた。
「わしの観るところでは、今は必定、世の中が一転しようとしているところでないかと思う。