Classici giapponesi con furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Leggi 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 41.209 caratteri · 85 schermate
そうでないと、いつ話が空気入れの上に落ちぬともかぎらぬからである。にもかかわらず正九郎はしばしば空気入れの方を盗みみないではおれなかった。気になってしかたがない。いまにも空気入れがひとりでに歩いてきて、正九ンがぼくをこわしたとしゃべり出しやしまいかとさえ思うのだった。
いちばんいい方法は早く空気入れのいないところへいってしまうことである。私たちの良心が苦しくてたまらないときは、その良心を苦しめるもののみえないところへいってしまうのが、最上の策だということを私たちはよく知っている。だからだれでもみるもあわれな乞食の前は急いで通りぬけてしまうのである。
ふたりは、やあ公が十銭玉をいつもの手さげ金庫にちゃりんとほうりこんだのをしおに、にげ出すような気持ちで店を出た。もうここへはこんりんざいこないと正九郎は思った。自転車屋の店がみえなくなった道角でふたりはややほっとした。
だがここでも不幸はふたりを待っていた。ほっとしたとたんに、正九郎はあらい立てのズボンをすっかり汚してしまったことに気がついたのである。その上加平までが、やあ公がびわの木をあらしすぎやしなかったかということを心配しだしたのである。